2020/09/16 12:53

温泉染研究所です。

さっそくですが、先週、奈良県の知事の会見で新型コロナウイルスに柿渋が効果がある可能性についての発言があり、昨日9/15に研究元の、奈良県立医科大学の専門家による記者会見で、その詳細が発表されました。

以下にその発言の内容を記載します。


【奈良県立医大(免疫学)伊藤利洋教授】

「柿渋が新型コロナウイルスを1万分の1以下に不活化するということを世界で初めて実験的に確認するに至りました」 奈良県立医科大学では高濃度の「柿渋」と新型コロナウイルスを唾液と混ぜ、10分間置いたところウイルスが無害化したという研究成果を発表。 今回は基礎研究ということで今後、臨床研究などを行い飴やガムなどに混ぜた商品も開発したいとしています。 【奈良県立医大(免疫学)伊藤利洋教授】 「最終的には予防効果を狙いたいと考えております」


との発表がありました。


柿渋とウイルスの関係について先に触れるべき研究についても以下に触れておきます。

平成25年に広島大学大学院医歯薬保健学研究院ウイルス学の坂口 剛正(さかぐち たけまさ)教授は、アルタン株式会社との共同研究を行い、柿渋が広い範囲の種々のウイルスを強力に不活化できることを示しました。↓ネット記事

https://www.hiroshima-u.ac.jp/koho_press/press/2012/2012_128


古くより雑菌を嫌う現場で使われてきた柿渋ですから、こういった研究は進み、その都度注目を集めていますが、今回の世界が注目する新型コロナウイルスに寄与する発表に関しては、事実を良く調べ、突発的な過度な買い占めなどが無いことを願っています。


※温泉染研究所では、柿渋を使いマスクや手ぬぐいなどを染められるキットを取り扱っておりますが、新型コロナウイルスに効果があるかどうかなどの研究、実証は得ているものではありません。